みとらの留学日記

アラ還女性のワクワクドキドキ短期留学日記@バンクーバー

ハミングバード

暑い日は窓を開けたまま寝た

治安の良さは日本の我が家以上に思えたし

なんと言っても静かだ

エアコン不要の爽やかさが有難い

 

目覚めたとき ハミングバードの気配を

感じる朝が幾度もあった

ハチドリが蜜を吸いに来ているのだ

ブーンというホバリングの音に

急いで階下に向かう

テラスに吊るされたフィーダーに

彼らが来るのが楽しいと

Tも喜んでいた

 

朝食はたいていこんな感じ

勝手に冷蔵庫から牛乳だのジュースを出し

カップにシリアルを盛った上に

バケツのような容器からヨーグルトをかける

ジャムと新鮮な果物をトッピングして

食べていると

みとらのためにコーヒーいれなくちゃな…

とDが降りてくる

コーヒーを飲むのは私たち2人だけだった

 

週末にエナジーチャージして

新しい一週間が始まる

ルームメイトに確認しなくても

もう正しいバス停で降りられるし

そこから学校の入り口へもすんなり行ける!

月曜日は新しい学生が入学するので

楽しみにしていた

人数が少ないと先生との距離が近くなり

発言機会が増えるので

勉強するには悪くない

ただ、私は人との出会いが楽しみだった

 

私たちのクラスは更に一人が抜け

たった3人になっていたから

増えることを期待していたのだ

 

が、そうはならなかった

学校全体で日本人もぐっと

増えたようだったが

私たちのクラスに新顔は現れなかった

 

午後は先生やクラスのイタリアンガイが

教えてくれた美術館と科学館に出かけた

(バンクーバーアートギャラリー)

 

こういうところをブラブラするのは楽しい

ただ 科学館は子どもと行ってこそ

楽しめる展示だった

ダイバーシティな国、カナダ

館内は多くの親子連れで賑わっており

様々な言語が飛び交っている

何を言っているのかさっぱりだが

子どものはしゃぎ方は万国共通だ

ここならではの光景をしみじみ眺めた

いいなあ、こういうの🎵

(Science Worldは球体が目印)

 

帰り道、気分よく歩いていたものの

やっぱり思うようにバス停を見つけられない

致命的な方向音痴! 

はあぁ~😭

 

でも へこたれないゾ

明日はどこへ行こうかな👟👟

 

 

手巻きパーティー

今朝着替えたとき

ふと異国の洗剤の匂いがした

あちらで洗ったものだ...

気まずかった瞬間を思い出す

 

その朝 Tの機嫌がすこぶる悪かった

性格なのか年齢のせいなのか

はたまた仕事のストレスか

 

魅力的で私にも良くしてくれたが

少し不安定な所のある女性だった

2週間の滞在中、私は3回洗濯した

ルームメイトのスイスガールが

洗濯しているところを見なかったから

私の頻度が多すぎたのだろう

こんな少ない量を洗うなんて!と

叱られた😓

朝は洗濯から始める、など

世界のルーティンではないのだ

だいたい洗濯機も冷蔵庫も

こちらの1.5倍はある

家が大きいから違和感はないが

ライフスタイルもそのように日本とは違う

初日に "自由に使っていいよ" と

Dに言われたものの、家事については

Tにも確認すべきだった

気まずさを引きずることはなかったから

まあこれもひとつの体験だろう

 

 

 

さて

一週間が過ぎた日曜日、Tは一日中仕事で

午前中はDが車でLynn Valley に

連れていってくれた

バンクーバーではキャピラノ吊り橋が

観光地として有名だが 有料だし

景色もほとんど変わらない

Lynn valley の方が無料でおすすめ、と

いろんな人から聞いていた

 

 

ハイキングをしながら 苔むした景色や

緑に透けた淵の水を大いに楽しんだ

吊り橋は揺れが気になることもなく快適

本当は駐車場近くにあったEcology Centerを

もっとじっくり見たかったのだが

彼が帰りたそうだったので 

早々に引き揚げた

 

夜はいよいよ手巻きパーティー

Dは炊飯器を持っていた

製造元もわからない怪しげなものだった

けれど、何とかご飯が炊けた

刺身は冷凍物しか売っていないし

高くて味もわからないので無しで

 

マグロの代わりはアボカドにしたw

スモークサーモンにツナマヨ

卵焼きを作って、キュウリやカニカマと

大きさを揃える

異文化交流のため納豆はマストアイテムw

あ、あとつぼ漬けを見つけたので

それも刻んで並べた

食感がアクセントになる

酢飯はご飯にすし酢を混ぜただけのものを

お皿に盛り、焼き海苔は四等分にして器へ

 

口に合わない人がいるかも…と

冷蔵庫にあった鶏肉をネギと一緒に

焼き鳥風味にして添えた

みりんがないからハチミツで代用だ

醤油は日本の味と違い

あまり美味しくなかったけれど

調理してみたらさほど気にならなかった

 

Tの帰りを待って、みんなでパーティーだ!

Dの息子カップル、ベースメントの3人も

誘って テラスでワイワイと楽しんだ

子どもたちもパクパク食べてくれて

いい経験になるとパパも喜んでいた

納豆に関しては

ベースメントのPが 俺はいける!と食べた

だけで、他の人には無理だったけれど

楽しい時間を過ごすことができて

私も大満足🎵

 

ハードな一週間で疲弊していた脳ミソを

ホストファミリーたちとの交流が

充分にほぐしてくれた

息子のガールフレンドが

日本人だったことも大きい

気楽なおしゃべりにずいぶん救われた

 

次の日 教室で「週末はどうだった?」と

聞かれたら、今日のことを話そう

自分の幸運に感謝しながら

ベッドに転がった

 

グッジョブ、自分!👍

 

 

ペルセウス座流星群

最低な気分で目覚めた

私だけでなく、ホストファミリーも

多分近隣の人たちもそうだったはず

隣の子どもたちが親の留守中に

友達を集め、夜中の2時過ぎまで

庭でどんちゃん騒ぎをやっていたため

眠れなかったからだ

 

ホームステイというのは

こういうご近所トラブルにも巻き込まれる

のだと実感した😰

 

週末には好きな音楽をかけ

テラスで食事やおしゃべりをしながら

夏の夜を楽しむのがこちらのスタイルと

すぐに知ったが、夜11時くらいまでには

終えて 中に入るのが常識らしい

そりゃそうだ

 

明らかに非常識な若者の行動に

ホストの2人もベースメントの住人Pも

憤慨していた

 

 

ただ バンクーバーの自然はそんな

ダメージも大きな力で吹き飛ばしてくれる

お米や野菜など足りない日本食材を

大阪スーパーというお店で買い足した

(Dが車で連れていってくれた)あと

Tと2人でクワリーロックへハイキングに

 

緑が美しい森の中を登っていくのだが

アップダウンが激しく 私たちは何度も

休憩しながら頂上へ向かった

 

身体を動かすのは

マインドにも好影響なのだろう

登りながら私たちはいろいろな話をした

同年代の女性同士の国を越えた会話だ

互いに母国語ではないから限度はあるが

その分率直な言葉を交わせる

 

いい時間だった

1時間半くらいでたどり着いた頂上で

こんな風景に迎えられる

爽やかな風が吹くなか

一週間の緊張と焦燥感から解放されるようだ

 

 

 

その夜 流星群が見られるというので

私たちは夜中までテラスで過ごした

ホストの2人

ベースメントのファミリーと一緒に

 

彼らとはまるで家族のように

よく一緒に過ごした

シングルファザー

4才の男女の双子ちゃんがいる

この子たちがそれはそれは可愛くて😊

滞在中バドミントンをしたりして遊んだ

みんなでタオルにくるまりながら

夜空を見上げる

 

みんなが諦めかけた頃

私とPだけがハッキリと

強い光を放ちながら

流れる星を目撃して 声を上げた

見たのはこの一度きり🌠

 

もしも叶うというのなら

心から世界の平和を願う😌

 

日本食材とクラムチャウダーポットパイ

私のホストはカナダ人とイラン人の

カップルだった

2人ともお料理が上手で

私は大ラッキーだったと思う

特にイラン人Tの料理は手際がよくて

栄養バランスもよくてヘルシーで

同い年だから嗜好も似るのか

本当に毎回食べるのが楽しみだった

 

パートの仕事を持ちながら

疲れているなか作ってくれるので

何かお礼をしたくなり

日曜日に手巻き寿司パーティー

用意する、と宣言した

 

前の日に出会った日本人の一人は

バンクーバー在住の方だったので

日本食材が買える店を教えてもらった

神の救いよ!

 

授業の後、早速学校から程近い

KONBINIYAというアジアン食材を

扱う店に寄ってみた

 

あるある!

 

とりあえず

すし酢、カニカマ、焼き海苔、わさび

かっぱえびせんじゃがりこを購入

(スナックはつまみとして)

 

その荷物をぶら下げて

もう一人の日本人に勧められた

クラムチャウダーポットパイを食べに

グランヴィルアイランドへと向かった

これで約2000円

高いなあ...

美味しかったけど、年齢的に量が多すぎ

 

混みあっている店内で

相席をお願いしたのが

中国人親子の二人だった

実はこの人たちと話せたことが

私にはその日一番の喜びとなった

日本を好きだと言ってくれ

主に息子と英語で話したのだが

とても感じの良い人たちで

私の話を面白がって聞いてくれた

お国同士の関係は決して良好とは言えない

中国と日本

他にも滞在中に優しくしてもらった

中国人があり、個人レベルで温かい

交流ができるのも英語のお陰だと

改めて思う

 

さてさて

行くまでには例のごとく

降りるバス停を間違えて迷子になり

人に聞きまくってようやく

たどり着いたものだから

くたびれ果ててはいたものの

何とか自分の力でバスを使えるように

なってきた

 

…気がする

 

クラス変えた方がいいかなあ

と弱気になっていたけれど

短いんだし、最後まで頑張り抜こうと

前向きな気持ちになって帰宅した

日本人だー!

英語の文法で完了形だの過去完了形だのが

苦手なのは、日本人に限ったことではなく

何なら英語圏の人であっても完璧に話せる

わけではないらしいw

 

クラスメートは私より流暢に話せるのに

文法のワークになると、私の方が

ましだったりする

受験英語の賜物か...

時にはそれを文章から読み取り、

時には音楽から聞き取り、

ゲームで学習したりした

何を学びたいかを言えば

先生がそれに合わせて

いろいろな教材を用意してくれる

 

一方、午後のアクティビティについては

学校主催のものが、掲示板に貼り出され

参加したい時は名前を書き込むように

なっていた

スタッフが直接教室に参加を促しに

来ることもある

ただ、行くまではアクティビティは

毎日あって選び放題だと思っていたのに

一週間に1~2回程度しかないのが

残念だった

 

他の学生と交流したい気持ちもあって

初めて街歩きのアクティビティに

参加することにした

 

大抵は4時から始まるので

それまでの間にまたひとりで歩き回り

カスタマーサービスセンターに

出掛け、バスマップをもらう

現地の人から直接もらった情報だ

 

あとはぶらぶら海沿いを散歩して

compassという交通系ICカード

チャージできる場所を確認したりして

時間を潰した

快適に過ごせる場所がいくらでもあるのは

本当に素晴らしい!

座れる場所もたくさんある

以前、親しくなったアメリカ人が

日本には街なかで座れる場所が少ないね

高齢者が多い国なのに

と言っていた意味がよくわかる気がした

 

さて、アクティビティに参加して

教えてもらわなければ素通りしていた

トリビアをいくつも知れた楽しさだけでなく

二人の日本人と知り合えたことが

ものすごく嬉しかった

日本語が話せる時間も

私には必要だったのだ

(写真は見学したマリンビル内の装飾)

 

思っていることを

自分の選んだ言葉で

ちゃんと表現できるって救いだ!!

気分はジェットコースター

単独行動がわりと好きだ

年齢とともに

自分のペースで過ごすことが

友人知人とわいわい過ごすより

快適に感じることが多くなった

 

が、せっかくインターナショナルな

環境に身を置いているのに

自分の殻に閉じこもっていては

もったいない!

若い人たちは早速同世代どうし

グループになって楽しそう

授業後もアクティブに行動している

感じたことのない焦りを味わった

そこでトイレで会った40代前半くらいの

イタリア人女性に声をかけてみる

 

「あとで話さない?」

 

彼女のプライベートレッスンが終わるのを待ち

部屋に行ってみると 30代前半とおぼしき

女性と午後の計画を話しているところで

私も仲間に入れてもらうことにした

そこに更にイタリア人の若者が加わり

4人で街探索

歩きながらひたすらおしゃべりした

若者は心臓外科医を目指しているようで

そのために英語の勉強が必須なのだという

片言の英語ながらお互いに結構深い

話ができて、とても良い時間だった

とにかく楽しかった

 

 

その後女性二人のリサーチにより

ビアホールのようなところで軽く

食べたり飲んだり・・・

イタリア人が皆そうなのかどうか

わからないけれど、すごいマシンガントーク🤣

レンタカーを借りてドライブに行こう!と

盛り上がっていた

 

 

お開きになるころにはバスの本数が減り

直通のものが無くなっていた

やばい!ちゃんと乗り換えられるだろうか・・・

 

道に立っていたインド系の方に

親切に教えてもらって

なんとかバスに乗ったものの

どうやら違う気がして

運転手に確認して下りた

(多分私の下手な英語のせい)

 

みんなとは別れた後だし

辺りは暗いし、で また迷子に!😫

バス停を求めてさまよい歩く内に

あの怖い地域に入ってしまった

泣きそうになりながらそこを走り抜け

ようやく有効なバスに乗れたときには

心底ほっとした(こればっかりw)

何としてもこの「バス」を制しなければ

私はここで生きていけない

 

くじけず何度もトライしてみよう

そのためにも なるべく明るいうちに

自分のバスを見つけるようにしよう

 

チャレンジしたい気持ちと

自分に落胆する気持ちの狭間で

疲れ始めていた

はじまりはじまり~

いよいよ語学学校へ

ステイ先からバスで一本

50分ほどかかる

ルームメイトの20代のスイスの女の子が

同行してくれるという

私はひどい方向音痴なので

知らない国でちゃんと行き着ける自信は

全くなかった

だから通学仲間がいることが有難かった

 

 

さて、初日は15分くらいのオリエンテーションがある

簡単な説明とともにスタッフが紹介され

校内を案内してもらった

クラス分けの一覧に自分の名前を見つけて

なんだかくすぐったい気持ちになる

たった二週間とはいえ

学生生活など遠い記憶だもんなあ

 

私のクラスは Over 30s

中に入ると陽気な女性の先生が待っていてくれた

ただ、学生は私を含めわずかに5人だけ

国籍もバラバラ

スイス、イタリア、チェコ、そして私

先生はもともとフランス人らしい

 

一応プレテストを受けてここに入れてもらえたものの

全体のレベルに自分はほど遠いと感じた

次の日には一人が初心者レベルのクラスに移り、4人に

 

初日は自己紹介したり

どうして英語を勉強しているか

バンクーバーのお勧め場所

昨日どんなふうに過ごしたか・・・など

ほとんどフリートークで終わった

先生の英語はきれいだし、愉快な人で

私はこのクラスで頑張り抜こうと決めた

 

 

一日目でわかったのは

日本人が他にいなさそうなこと

(同じ日に入学した日本人がいないだけで

 他にもいると後に気づいた)

若い人が多く、私が最高齢から二番目っぽいこと

そして他のクラスはもっと人数が多く

プライベートレッスンの部屋もあること

 

13時にレッスンは終わり

バンクーバーで私が初めて向かったのは

図書館だった😊📚

途中でピザと珈琲をテイクアウトし

図書館の屋上でのんびりと休憩した

図書館を見ると、その街の雰囲気が

掴めるように私には思える

 

どんなサービスがあるか

どんな人たちが利用しているか

 

いくつかの展示コーナーの中に

リタイア後の生き方に焦点を当てた棚を見つけた

ここでも老後をいかに生きるか は

大きな関心事なのだろう

 

子どものコーナーは恐竜がテーマになっているようだった

人が入らなければ写真OK、とのことで

何枚か撮らせてもらった

図書館を出てすぐのところにbook markという

おしゃれなお店を見つけて自分用のトートバッグを購入

 

その後も良い気分で歩き回ったはいいけれど

いざ帰ろうと思ったら、バス停が見つけられずに

早速迷子になってしまった

 

まず、

日本と違い、車が左ハンドル・右走行であることに違和感、

通りの名前が横文字でちっともアタマに残らない

行く前に日本人だらけだよ、と聞いていたわりに

それっぽい人に出会わない

等々、軽くパニック状態になる内に日が暮れ始め

なんだか怪しげな地域に足を踏み入れてしまった

 

私の動きをじーっと見つめる暗い目や

何やら叫んでいる人や

悪態をつきながら段ボールを蹴飛ばす人や

ドラッグの変なにおいや・・・(カナダは合法)

 

google mapの使い方にも不慣れで

いろんな人に聞いたりしながら

やっと自分が乗るバスの番号を見つけ安堵した

 

 

帰宅してそんな話をしたら

あの辺りは危ないから、絶対暗くなってから

行っちゃダメだよとクギを刺された😥

 

とにかく歩いて街の感覚を身体で掴もうと

決意してベッドに入った